スーツのラペルとは下襟のことで、ジャケットの印象を決める重要なポイントです。スーツを着用した時に目立つ部分であるラペルは、形や襟幅に様々な種類があり、正面から見たときの胸元のVゾーンの見栄えに大きく影響することから、スーツを着用したときの印象を大きく左右する重要な部分とされています。特徴や種類をしっかりと理解しましょう。
ラペルは胸元のVゾーンの見栄えに大きく影響し、スーツ全体の印象を左右する重要なパーツです!!!
目次
下襟(ラペル)の形状について
上記写真の赤丸をよく見てみるとラペルの形状に違いがあることが分かります。形状の違いは大きく分けて4つあります。それぞれの種類と特徴について解説します。
ノッチド・ラペルについて
ノッチド・ラペルは定番仕様で、形状はひし形の下襟ですっきりとしてシャープネスな印象が特徴です。シングルスーツでよく見られる仕様です。クラシカルな印象を与えるので着る場所を選ばす、ビジネスやプライベートシーンに幅広く対応する定番仕様とされていることから、多くのビジネススーツがこのノッチド・ラペルを採用しています。
ピークド・ラペルについて
ピークド・ラペルの大きな特徴は下襟の先端が上を向いている仕様です。ノッチド・ラペルと比較すると、煌びやかで華やかな印象を与える形状となっています。基本的にこピークド・ラペルの方が、ノッチド・ラペルより襟が太くなることが多いです。
セミノッチド・ラペルについて
カラーの襟先は丸く、ラペルはノッチド・ラペルよりも上向きになっており、魚の口のように見えることから別名「魚の口(フィッシュマウス)」とも呼ばれます。 襟先が丸みをおびていることもあり、柔らかで優しい印象に見えます。
セミピークド・ラペルについて
ピークド・ラペルと比較すると下襟の先端が控えめな襟です。 下襟の角度が水平カットとなるため、全体的に穏やかな印象になります。 セミピークド・ラペルは今流行りのビジネスカジュアルに取り入れる方が増えてきています。 お洒落かつセンス、また渋い印象が特徴なので魅力溢れる個性的な印象となります。
下襟(ラペル)の幅について
ラペルの幅と上襟(カラー)の組み合わせは、形状によってフォーマルの度合いも変わるため、慎重に選ぶべきポイントです。ラペルは幅によって名称があり、大きく「ナローラペル」「レギュラーラペル」「ワイドラペル」の3種類に分けられます。
ナローラペルについて
ナローラペルは襟幅の長さが5.0cm~7.0cm。細身のスーツに多いナローラペルは襟幅がやや細めなため、スタイリッシュでシャープな印象があります。モード系の印象が強く、クリエイティブな仕事をしている方が着用するとより一層映えて見えるでしょう。
レギュラーラペルについて
レギュラーラペルは襟幅の長さが7.5cm~8.5cm。トレンドに左右されない基本的なスーツの襟幅。落ち着きがありクラシカルな雰囲気です。「レギュラー」だけありラペル幅はベーシックな位置づけとされていて、標準的な体形の人や、トレンドに左右されない定番スタイルを求める人におすすめです。
ワイドラペルについて
ワイドラペルは襟幅の長さが9.0cm~10cm。落ち着きと華やかさを合わせ持った印象で、体格の良い人でも合わせやすい襟幅感です。公務員など、信頼感や真面目で威厳のある印象を求めらる仕事をしている方向けともいえます。ワイドラペルは全体の面積が広い分、生地や柄に変化を与えることで、よりお洒落さを演出することができます。
まとめ
ラペルにはその形状と襟幅に違いがあることが分かりました。ラペルは正面から見たときの胸元のVゾーンの見栄えに大きく影響し、スーツ全体の印象を左右する重要なパーツです。
ラペルの形状については、クラシカルな印象を求められるビジネスシーンでは「ノッチド・ラペル」を選べば無難でしょう。逆にフォーマルなシーンでは「ピークド・ラペル」が似合います。TPOに応じて使い分けをすることでより一層周りからの信頼感を獲得できるでしょう。
ラペルの幅については、襟幅はトレンドもありますが、体形に合わせて選ぶことが最も重要です。着こなしにおいては、ラペル幅とネクタイ幅を合わせる事が重要です
様々なシーンに合わせて自分にとって使いやすく、かつ体型にあった好みのスタイルを見つけてみましょう!!!
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