スーツやパンツと同じく、ワイシャツにも各部に名称と特徴があります。ワイシャツ選びで失敗することがないよう名称と特徴をしっかりと覚えましょう。
ワイシャツは首周りのサイズが最も重要です。感覚的なジャストサイズはシャツと首の間に指が1本入るくらい。
メジャーを使用して首回りを測る場合は首の後ろを通るようにメジャーを1周させ、のどぼとけの少し下で測ります。ジャストサイズは計測した長さ(実寸+2cm)。ややきつめでタイトな長さは(実寸+1cm)、ゆるめかつだらしなさが出ない長さは(実寸+3cm)となります。
ワイシャツをクリーニングに出すと、縮んでしまうからジャストサイズよりも大きめを選んでしまう方がいますが、昨今のシャツであればそれほど縮まないので、なるべくジャストサイズを選ぶようにしましょう。
目次
ワイシャツの各パーツについて
ワイシャツにも各部について名称があります。自分の体型に合ったジャストサイズのワイシャツを着ることは、スーツを着こなす上で重要です。全体のコーディネートが台無しになってしまわないようワイシャツ選びも慎重に行いましょう。
台襟について
台襟は首周りを覆う帯状の部分になり、ワイシャツの襟を美しく立体的に見せる重要な役割があります。台襟の適切な高さはジャケットを着用した時に、ワイシャツの襟が1.0~1.5cmほど覗くくらいです。ジャケットの後ろ襟からワイシャツが見えなかったり、高すぎるのもよくありません。
適切な高さであれば首元が引き締まり、ドレッシーな雰囲気になります。ワイシャツの種類によっては台襟が高くなっていたり、台襟が無いものもあります。
台襟のないワイシャツはすっきりとした見た目に仕上がりますが、カジュアルな印象となります。
襟(カラー)について
ワイシャツの襟も種類が豊富で、形状によってワイシャツの印象が大きく変わるので、「襟はワイシャツの顔」とも言われるくらい重要な部分となります。
レギュラーカラー、セミワイドカラー、ワイドカラー、ボタンダウンカラーなど、カラーの間の角度の大きさや長さや形状など様々な違いがあり、首元の立体感に変化を出し、ジャケットのVゾーンの美しさにも影響します。カラーの種類は『ワイシャツの襟の種類と特徴について』で解説しています。
カラーの種類によってネクタイも使い分ける必要があるので、カラー選びは慎重にしましょう。
アームホールについて
アーム(腕)のホール(穴)なので、直訳すると腕を通す穴です。アームホールは大きさや形によって着心地や機能性も変わる為、服の中で重要なパーツです。一般的にアームホールは大きい方が腕の可動範囲が広がり、機能性としては上がるように思われますが、大きすぎるとゆとり感が出てしまい、だらしない印象になってしまいます。細めの方がもたつきが少なく整って見えます。
前立てについて
前立てとはワイシャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツで、大きく2パターンあり、「表前立て」と「裏前立て」に別れます。最も一般的なのが「表前立て」でシャツの前端が表側に折り返っており、堅実な印象を与えます。
ワイシャツの前端が内側に折り返っている前立てが「裏前立て」になります。開放的でエレガントな印象となるのが特徴です。
カフスについて
カフスは袖口部分のことで、袖口を留める役割があります。見た目的にも重要なパーツで、ジャケットなどを羽織った時にカフス部分が少し見えますが、意外と周囲によく見られている箇所で、着こなしやセンスをアピールできる大切な部分です。
カフスにも種類があり、ボタンがあらかじめ1つある、折り返しのないスタンダードな「シングルカフス」と袖口が折り返されて二重になっている「ダブルカフス」があります。ダブルカフスに関しては装飾性の高さが持ち味ですが、若い世代には悪目立ちしてしまうので世代に応じて使い分けるのが望ましいでしょう。シンプルさを重視するならシングルカフスが適しているでしょう。
国産のシャツの多くにはカフス周りのサイズを調整できるようボタンが2つついているタイプ(アジャスタブルカフス)があります。ボタンが1つしかないシングルカフスと比べ、スタイリッシュ感を演出することができます。予備のボタンがつけっぱなしになっているのはマナー違反なので1つは外して着るのが望ましいです。
まとめ
ワイシャツの各パーツについて名称と特徴について解説しました。特に襟(カラー)は「ワイシャツの顔」と呼ばれるくらい重要な箇所です、形状によってシャツの印象が大きく変わるので着用する場面に合わせて襟型を選ぶようにしましょう。シーンによってはマナー違反となってしまう襟型もあるので注意しましょう。
コメント